経営分析について

Dr.Norris

項目 求め方 内容
売上高対売上総利益率
(売上総利益÷売上高)*100
売上総利益とは財務諸表等規則による損益計算書上において、売上から売上原価を差し引いた利益のことです。

この金額と売上高の比率を表しており、基本的に高ければ良い。反面この高さは売上高が減少してきた場合は、利益の減少幅も高いということですので、同業種での比率比較などを怠ってはいけません。

この比率が低い場合は、資産回転率が高くなければいけません。

売上高対販管費率 (売上総利益÷売上高)*100 企業活動においては、経費の発生は不可避です。
売上高に関わりなく発生する経費・・・固定費、売上高に比例的に発生する経費・・変動費のこと。この比率は上記の売上総利益の範囲でなければ、「赤字」といことになります。

当然比率においても、売上高対売上総利益率を下回っていることが必要です。
棚卸資産回転率
 (原価レベル)
(売上原価÷棚卸資産)*100
企業活動においては、回転を通じて企業の利益に貢献する主なものは、「商品」です。

この比率が高ければ高いほどよいのですが、現実的には「債務回転率」よりも上回っていれば大丈夫でしょう。
交差比率 (売上総利益÷売上高)×(売上高÷棚卸資産)*100
取り扱い商品の「利益率の高さ」と「回転の速さ」から商品効率を見るための指標です。

本来は「商品別」に把握するのが良いのでしょうが、最低でもトータルでの確認は必要です。
余裕のある人は「有価証券報告書」等で確認してみてください。
一店当り売上高
年間売上高÷店舗数 店舗小売を主としている会社では、大切な指標です。特に時系列比較は大事です。
坪効率 年間売上高÷店舗総坪数 上記と同じく時系列で比較してみてください。指標が低下している場合は、確実に店舗のPOWERが低下していることになります。
坪当たり在庫原価高 商品÷店舗総坪数 これも同様に、前年よりも売上高が減少している場合はその分在庫は残るわけですから、当然全体の数値は上昇します。

評価損を計上しているかどうかの確認も必要です。

期間損益を反映している「損益計算書」と財務状態を反映している「貸借対照表」をもとに企業の効率を分析してみましょう。株価が実態を表しているでしょうか?

■販売比率