□求め方
一定期間を区切って、その間、毎日の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って
百分率で表したもの。100%が中立の状態。毎日の変動が大きすぎるので、25日間の銘柄数を合計して計算するのが一般的なようです。
□騰落レシオが表すもの
一般的に、株価は上昇・下落をくりかえします。どんなに堅調な相場であっても上昇が永遠に続くことはありませんし、
逆にどんな下落局面でも反発する局面はあるものです。こうした点に着目し、株価の値上がり、値下がりの状況から短期的な相場の方向性をつかむのが、騰落レシオです。下降相場においては天井発見に優れ、上昇相場では底値発見に優れているといえます。ここ数年の下降相場では目先の天井発見をみる指標として有効なようです。
□指標の使い方と特徴
騰落レシオ100%の水準では値上がりと値下がりが同数で、110%では値上がり銘柄が値下がり銘柄より10%多く、90%であれば値下がり銘柄が10%多いことを示します。
レシオの上昇は物色人気の拡大を、レシオの低下は物色人気の下降を意味します。
● 25日騰落レシオの目安
★120%以上は、目先、要警戒天井圏で市況は目先反落する事が多い。
★70%前後は相場の底値圏となり、市況はその後上昇に転じることが多い。
●日経平均株価の動きを先取り
@平均株価が上げているにもかかわらず、値下り株数が増えてきている(騰落レシオが100%を割ってくる。)と、近い将来に反落が予想される。
A平均株価が下げ若しくは横ばいであるにもかかわらず、値上り株数が増えてきている(騰落レシオが100%を超えてくる。)と、近々反発が予想される。
いずれも相場の先行指標として利用されています。
●変動後のレシオ推移に着目を!
騰落レシオが60%台の底値圏でW底を形成し、80%台までリバウンドして、このまま100%を奪回できるようであれば、堅調相場への復帰となる公算が高まりそう。一方で、100%以下での推移が継続するようであれば、低迷は続くと予想されます。
相場全体の動きを見るための一つの指標で、相場の短期的な過熱度や方向性を知るのに使います。。
【11】『 騰落レシオ 』