サイコロジカルラインとは?
個別銘柄の分析を重ね、いよいよ「買い」の決断を下した途端に、相場全体が下げ始める・・・・こんな経験ずいぶんあったはずである。様々な分析を総合して、「確信を持って」決断している訳ですから、このような状況に遭遇すると、自分自身の分析にも疑問が生じてしまうでしょう。さらにはチャート分析そのものに疑問が生じてしまうかもしれません。

このような時には・・・・「相場全体が健全であつたのか?」という観点にたって、一度じっくり考えてみる必要があります。
相場全体が成熟し、値上がりする銘柄が徐々に少数のものに限られ、全体的には下落し始めた時は、個別に上げていたものもさすがに、全体の傾向に飲み込まれてしまう場合が多いと言えます。当然この
の現象もあります。

こうした面を確認するためにも、全体の動きを把握しておく必要があります。この全体指標のセンチメントを表す極めて単純な観測手法のひとつが「サイコロジカルライン」です。

求め方
一定期間の中で日経平均(または個別銘柄)が上昇した日数を比率で表したものである。この一定期間はほとんどの場合12日間を使用しているようです。
従って、12日間の内、3日上昇ならば、3÷12=25%、6日上昇ならば、6÷12=50%となります。

指標の使い方と特徴


この指標のもっとも大きな特徴は「底値に強い」ということです。したがって、
底値を探る指標として限定して使用するべきです。上げ相場では、連騰一服後にさらに上げ続けることがたびたびありますが、下げ相場の場合は、相当に悲観人気の時しか十連敗以上とはなつていないからである。

上げ 下げ 率% 摘要 行動
10 2 83.3 過熱 この場面では絶対「買い」行動をしてはならない。
9 3 75.0 天井 売り決断
8 4 66.7 警戒感
7 5 58.3
6 6 50.0 中立
5 7 41.7
4 8 33.3
3 9 25.0 底値 「買い」のスタンスで準備です。
2 10 16.7 悲観 買い決断

投資指標の種類

 

【13】『 サイコロジカルライン 』

 

 

相場全体の方向性をつかむ手法として有効な手法である。