チャートの種類

2点底は「一目均衡表」では上げ相場の「準備構成」(助走期間)と呼ばれています。逆三尊形のボトム後からの形であり、当面下値不安がない状態を表します。S波動との組み合わせも考慮にいれて分析すれば、本格的な「儲け」が期待できるでしょう。

 

2点底の意味するもの

図のAの地点(最初の底)は悪材料の表面化を予想した売り物による底で゛あるのに対し、2番目の底Bは悪材料の表面化によるダメ押しの底と言えます。言い換えれば『企業実態が悪くなるだろう』ということで、一度下げ、「やはり悪かった」で、もう一度下げたということです。Aの方がBよりも深いケースが比較的多い。これは実体がわからない不安が影響していると言えます。2度下げた後だけに、よほどたて続けに悪材料が飛び出さない限り、株価がさらに深押しすることは考えにくいと言えます。株価も人間と同様2本足(2点底)で、しっかりと立っていることが「安定感のある」こと言えます。

2点底形成後のS波動

株価が2点底の間でつけた高値を抜き、さらにその後S波動を形成すれば、チャート上はいちばん形がよいとされ、大きく上昇する可能性が高い。
S波動とは、波動の先端が2つ前の高値付近で下げ止まる形である。この図では赤線の部分。

相場上昇の背景

2点底間の高値付近で株を買った人(主に素人)は、、株価がもう一度下げていく過程で、実にイヤな気分を味わうはずである。ところが、2点底を形成し、株が上がり始めるや、この投資家はホッとして売る。いわゆる「ヤレヤレの売り」を出してくる。株価がS波動を描く過程で、こうした整理は進み、S点でついに2点底間の最高値を買った人の「整理」もほぼ終わるとみられる。結果・・・・もはや上値には大きな売り圧迫要因はありません。しかも、2点底の形成ででかなりの底入れが確認されているから、相場はいよいよ本格的な上昇期を迎えたと言えます。。
【 7 】『 2点底とS波動 』

 

 

《A》
《B》