投資指標の種類

 

【2】 『 PBR 』

 

 

 Price Book-value Ratioの略で、「株価純資産倍率」のことです。

株価純資産倍率(PBR)=株価÷1株当りの純資産

1株当りの純資産(株主資本)=純資産÷発行済株式数

会社解散価値が最終的にいくらになるのか?そして株主にどう分配されるのか?という仮説にたった場合、会社の「自己資本」つまり資産から負債を控除した部分(「純資産」または、「株主資本」と呼ばれている)が一株あたりいくらになるのかが判断の基準となるでしょう。
「会社は株主のもの」ということですから、会社が解散すれば、当然最終的には持ち株数に応じて配分することになるでしょう。

実際は「未来永続的に継続すること」を会社は目標としている訳ですから、会社解散価値という側面からは非現実的な感じも受けます。むしろ利益増大を図りながら、株主資本の価値増大がどのように株価に反映していくのか・・・・という観点でとらえるべきでしょう。


理論的には1倍までを限度と考えるのが普通です。しかし、人間の心理がこれを変えてしまうんです。資産が劣化してといると考えれば会社の純資産は減少すると考えるわけですから、株価はもっと下がってもいいはず・・・と認識するでしょう。そうすれば、PBRは1倍未満を対象とするはずです。

一方会社の保有する資産に含み益があると考える人は、将来株価は上がると考えるでしょう。その場合PBRは1倍を超えても妥当と判断するはずです。

私の過去の経験則から言えば、1倍未満の銘柄を対象にした方が無難です。
なぜPBRが用いられるのか?
求め方
PBRは何倍を適正とみるのか
Book-valueといのは”帳簿上の価値”という意味です。土地・建物等の資産は時価ではなく取得時の金額で帳簿に計上されています。