「どこの会社が投資上良いのか?」と考えた場合、一概に「こうだ!」といえるものはありません。
会社規模(売上高、使用資産、発行している株式数等々)がそれぞれ違うことかから、利益額での比較はあまり意味がありません。
しかし、資産・コスト等の「経営資産」をどれだけ効率的に使って利益を挙げているか・・・という観点ならばある程度共通尺度と言えるでしょう。
「1株当りの税引き後利益」を算出して、それを市場がどのように評価しているのかというのは、ひとつ見方として納得性はあります。
【1】『 PER 』
Price Earning Ratioの略で、「株価収益率」のことです。呼び方はパーではなく「ピー・イー・アール」です。
株価収益率(PER)=株価÷1株当りの利益 (倍で表す)
★1株当りの利益(EPS)=純利益÷発行済株式数
EPS=Earnings Per Share
この指標にける絶対的な適正値はありません。同業種やライバル会社またはその会社の過去のPERとの比較などで利用するのが良いでしよう。
その会社の比較をする場合は株価の将来の業績への先行性を考慮し、来期の予想利益で計算したPERを使うのがよいでしょう。
低いほど良い傾向と言えますが、「万年低PER銘柄」といわれる会社もありますから、絶対視は禁物です。私の過去の経験則から言えば、20倍以上の銘柄は買うべきではありません。
□PERが指標とされる背景
□求め方
□PERは何倍を適正とみるのか