PER
PERとは、「Price earnings Ratio」の略で、「株価収益率」とも呼ばれています。
計算式は倍率で表され、「株価÷EPS(1株あたり利益)」で算出されます。

例えば株価が3,000円で1株あたりの利益予想が300円ならば・・
「3,000÷300」=10 PERは10倍となります。1株あたりの利益予想が150円だったならPER20倍になるわけです。
PER10倍であれば、「10年先の利益が現状の株価に含まれている」ということです。

ただ単にPERが低い!割安だ!といって飛びつくのではなく、同業他社やライバルと比較することが大切です

下記の同業種・同形態の企業があるとします。

業界の平均PERは20%
A企業 株価 15,000円、 一株あたり純利益 500円 、PER30倍
B企業 株価  8,000円、 一株あたり純利益 800円、 PER10倍

A企業: 500円 (一株あたり純利益) × 20 (業界平均PER) = 10,000円
B企業: 800円 (一株あたり純利益) × 20 (業界平均PER) = 16,000円
業界の平均PERに直して計算すると、A企業は株価が下がる可能性があり、C企業は株価が上がる可能性がある事になります。

PBR
PBRが1倍に近づけば近づく程、会社の解散した際の企業価値と同等になる。
PBRの計算式とは、「株価÷BPS(1株あたりの純資産)=PBR(純資産倍率)」で求められ、
株価と純資産が一致することでPBR=1倍となります。
つまり、PBRの倍率が低ければ低い程「割安の目安になる」と言えます。
ただ、余りにもPBRの数値が低いときには「倒産」の危険性も考え、その企業を調べるようにしましょう。

EPS
EPSとは「Earning Per Share」の略で「1株あたり純利益」とも呼ばれています。
計算式は「当期純利益÷発行済み株式数」で計算されます。
EPSの推移を見れば、企業の成長度が簡単に図れます。
EPSが上がる要素は、
純利益が増える
発行済み株式数が減る
発行済み株式数が減る場合は、企業が「自社株買い」をした時と「株式併合(分割の逆)」をした場合です。

ROE
ROEとは「Return on Equity」の略で「株主資本利益率」とも呼ばれています。
計算式は「当期純利益÷純資産×100」でパーセンテージによって表されます。

・純利益が10億円、純資産が100億円なら
(10÷100)×100=10 ROEは10%となるわけです。
純利益が多くなれば多くなるほどROEの指数も上がり、投資家から集めた株主資本で上手に経営ができていることになります。
また、ROEはその年の数値だけを見るだけではなく、ここ数年・数十年のROEの推移を見ることにより信頼度が高まり、優良企業を見つけることが出来ます。

株式投資入門講座

●株式投資で使われる重要な用語①